2009/11/21

bridge2009で出会ったホンモノ達

こんな話を聞いたことがある。
たしか『icon』 というスティーブ・ジョブズについて書いた本に載っていた話だと思う。会社にはAクラスの人材のみを雇えと。一旦Bクラスの人材を雇うと、Bクラスの人材はBクラスの人材を連れてきたり雇ったりするので、会社があっという間にBクラスの人材だらけになる、と。

昨日、Bridge2009というイベントに参加してきた。参加しているときはものすごく興奮していろいろな意味でインスパイアされた。が、帰ってきてかなり凹んだ。そこにはホンモノの技術者、ホンモノの天才達がいた。加え、経済を動かしているホンモノの有力者のネットワークの人達も。まぎれもないAクラス、スーパーAクラスの人達。そして自分がBクラスの人間であることを嫌でも思い知らされる。

自分が35前後の時はこう思ってた。25才の天才技術者や青年起業家を見て、彼らが35になったとき、世の中にどれだけ素晴らしい足跡を残すのだろう。彼らが10年で成し遂げられることを、自分が10年で成し遂げられると思うほど自分を知らないわけではない。でも彼らが10年で成し遂げられる事を、15年一生懸命やれば自分もできるかもしれない。今35だから、50の時には、彼らが35で残す足跡に匹敵する足跡を自分も残してやろう。そう考えていた。

ホンモノの天才に出会うと、実は25歳の天才が35歳で成し遂げることは、自分には何年かかっても成し遂げられないのではないか、と思ってしまう。もちろん頑張れば頑張るほど常に自分を向上させることはできると思ってる。でも漸近線がX軸と平行になるグラフみたいに、微分値は常にプラスだとしても、X軸を無限大まで取っても超えられないAクラスの閾値があるんじゃないかと。

幸いなことに、Bクラスの私だが、AクラスやスーパーAクラス級の優秀な人達と多くお付き合いさせて頂いている。彼らの活躍ぶり、世の中への貢献ぶりを見ていると、自分もせめてA'クラスを目指そうと思い直す。

自分はもうすぐ39。流行の言葉ならアラフォー。Bクラスなりの幸せな生き方はあるだろうと思う。でもまだ自分をBクラス認定して、消化試合をするように小じんまり生きるのは嫌だ。世の中に何か足跡を残したい。Bクラスが背伸びしているのは分かっているが、Aクラスとはいかないまでも、A’クラスになろう、なれるはずだ、なるように努力しよう、そう思っている。

今やっている「ジオどす」はこれまで誰もやらなかったことをやっている。だが言い換えると、誰でもやろうと思えばできる。単にめんどくさいとか、対コスト効果に見合わないため、やらなかっただけなのだ。それに対して、昨日見てきた天才達は「他には誰もできない事」をやっている。彼我の差は大きい。

ホンモノへの畏敬の念と、自分の現実を見て凹むのと、多くの人からインスパイアされるのと、自分を奮い起こすのと。今日は精神的にクタクタ。こういう時はゆっくり寝て、明日朝から、がんばろう。

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