2007/03/23

ここギコ!さんから、ロカポの変更案を頂きました

ここギコ!さんから、ロカポの桁数を変更してより計算しやすく、という案を出して頂いている。
現在のロカポのチャンクを
[A-Z][A-Z][0-9] ⇒ [A-X][A-Y][0-9] などにするという案です。

まずメリットとしては、最初の文字がA-Xまでに24に分割できるので、経度方向では15度となりタイムゾーンとほぼ一致させることができる。というもの。また、ローカルコードが度で割る場合に非常に割り切りやすい数字となるので、緯度経度との相互変換が暗算できる可能性がある。

もともとロカポは緯度経度を使わない、使わない人向けなので、緯度経度との割り切りやすさは、プライオリティは高くない。もっともGISをやっている人たちにとっては緯度経度は重要ですし、
私を含めプログラムをする人間からすると、割り切れる数字でないと、計算を繰り返したときの丸め処理や小数点の精度の制限で、エンコード⇒デコードでもとの値がらずれる場合もあったりして、13の倍数なんかよりは5の倍数や12の倍数の方がなにかとやりやすいのは確かです。
でも一般の人には統計135度の明石天文台より西か東か、というのはやはり「緯度経度は難しい」を超えられないと思う。
また、WGS84をベースにするロカポだが、他の測地系に変換したり、XYZの3次元直交座標を使ったり、度ではなくラジアンで表したりする場合もあるので、計算のしやすさの重要性はあまり高くないと思います。

ただし、一つ素晴らしい点がある。それは、2地点のロカポ(エリアコード)を聞いただけで、およその時差までも分かるということ。
特に海外旅行などで、目的地のロカポだけで時差が分かる!
まさに「普段緯度経度を使わない人から見た直感的な分かりやすさ」を追求しているロカポの方向性にぴったりである。
つまり、24で割るのは緯度経度との整合というよりは「時差」というより一般の人の感覚とマッチする。これはすばらしい。


問題点は、まずは下位互換性。現在のロカポ(実はバージョン2ですが)と同じコードで互換性が無くなるのはまずい。わずかとはいえ、すでに使って頂いている方がいますし、将来Googleのキャッシュなどで古い仕様が出てきてそれを参考にされた方が場所を間違うというのは避ける必要がある。海外ので見ていただいていて、私からコンタクトできない人もいる。早い話、この時代は一旦ネットにアップしたものはなかなか変えにくい。
区切り文字をピリオド以外にするとか、何かフォーマット変えて対応する必要があるかもしれません。

例えば現行の
AA0.AA0.AA0.AA0


AA0-AA0-AA0-AA0
とか
AA0.AA0-AA0.AA0
とか
AA0-AA0.AA0-AA0
とか
うーん、、、、、、どうしよう、、、、


また、もともとロカポは「数字といえば0~9」「アルファベットといえばAからZ」という既成概念みたいなものを踏み台にしているので、
桁によってXまでだったりYまでだったりすると、繰り上がりの際の連続性をイメージしにくいかもしれない。
たとえば

例えばグリニッジ(経度0)をはさんで西から東へ移動していくと、
***.MZ9.***.ZZ8
***.MZ9.***.ZZ9
***.NA0.***.AA0 <--0度
***.NA0.***.AA1
***.NA0.***.AA2

だったのが[A-X][A-Y][0-9]のフォーマットを導入すると

***.LMY9.***.XY8
***.LY9.***.XY9
***.MA0.***.AA0 <--0度
***.MA0.***.AA1
***.MA0.***.AA2

となってしまう。
9999の次が10000みたいな感じでZZ9のZと9を「最後の文字」みたいなイメージで使っているので、
もしXとかYまでにするのだったら、「最後はX」みたいに全桁同じフォーマットにする必要がある。
もしくは、エリアコードの1桁目なんて、実際にはほとんど使わないし、桁上がりには(日付変更線越え以外は)関係ないので、一桁目だけXまでとするのが直感的な使いやすさとのバランスかもしれない。
つまり、
[A-X][A-Z][0-9].[A-X][A-Z][0-9].[A-Z][A-Z][0-9].[A-Z][A-Z][0-9]
にするのがいいのかも。これだと、0度超えは

***.LZ9.***.ZZ8
***.LZ9.***.ZZ9
***.MA0.***.AA0 <--0度
***.MA0.***.AA1
***.MA0.***.AA2

となる。

まだ検討は足りないが、ここギコ!さんに頂いたアイデアからいいものを取り入れるとすると

・エリアコードの先頭だけ24進法
・あとは現状のロカポのまま

とするのが一番スマートなのかもしれない。
直感的な時差把握という点は非常に気に入ったので、導入を検討してみます。
みなさんのご意見をお待ちしています。

ロカポの「使いやすさ」について

ここギコ!さんが応援してくれておりますが、ロカポの「使いやすさ」については、やはり私からご説明しなければいけません。

ロカポが「難しい」「覚えられない」というご意見、ごもっともです。
人間がメモなどでパッと覚える短期記憶というのは7つまでと言われています。ロカポは12文字なのでオーバーしています。
覚えにくいのは当然です。
ただ、覚えにくいのを承知の上で敢えてお願いするのは、ぜひしばらく使ってみて頂きたい。

使い慣れてくると、エリアコードとローカルコードを分けていることによって、だんだん使いやすくなってきます。
電話番号の市外局番を含めた番号を考えてみてください。北海道の友人の番号、東京、大阪、沖縄の友人の番号を一緒に覚えるのは大変です。全桁覚えないといけません。
でも東京は03、東京を覗く関東は04○○で、045は横浜などとアタマに入っていれば、この市外局番は覚えなくて済みます。
ロカポのエリアコードも同様に機能します。

それと、ロカポは覚えるためというよりは、人間が緯度経度情報を直接扱う(扱わざるを得ない)際のインターフェースという役割に割り切っています。
ビデオ予約のGコードを考えてください。あくまでもアタマが覚えているのは「何時から、何CHの、何という番組」であって、Gコードなど、一旦TV番組欄からアタマへ記録し、リモコンへ打ち込んだ後はアタマから消えています。
たとえばGPSケータイが普及して、アドレス帳に得意先の住所、電話、メルアド、に加え緯度経度を入力できるとしましょう。その場に居ればGPSを起動して直接読めますが、もし人から位置に関する情報を聞く場合、緯度経度を聞いて入力するのは大変です。
そんなとき、一旦ロカポを聞いて、アタマに居れ、入力した後はロカポは忘れる。
または、お店に電話して「そこの場所はどこですか?」と聞いて、手元のケータイのナビに入力して、忘れる。
そんな使われ方でいいのです。

ですから、ロカポを緯度経度に置き換えるのではなくて、これまでのしくみは緯度経度で運用したまま、人間が口頭で伝えたり、名刺に書いたり、読んだり、そういう人間と生の緯度経度情報が直接触れる場所でのインターフェースとなりたいと思っております。

いずれにしてもご意見を頂けるのは非常に嬉しいです。
ご意見を頂いた皆様、どうもありがとうございます。

Mash up Award 2ndに入賞してしまいました!

ここギコ!さんと共同でMash up Award 2nd にエントリしていた『禁煙レストラン』なんと入賞してしまいました!!賞はホットペッパー賞です。

“Mash up Award 2nd” 審査結果発表!

びっくりです。これもここギコ!さんのおかげです!

ロカポとは直接関係ありませんが、非喫煙者のみなさん、ぜひ使ってください!!

2007/03/14

Mash up Award 2nd にここギコ!さんとエントリーしました!

ロカポとは直接関係ありませんが、サンとリクルートが主催する Mash up Award 2nd になんとここギコ!さん共同でエントリーしました!

禁煙レストラン』http://non-smoke.info

ケータイ版禁煙レストラン』http://non-smoke.info/m/

というサイトで、情報サイトの禁煙席の有無に加え、その禁煙席がどのくらい快適かという情報を投稿でき、みんなで共有できるサイトです。
ぜひみなさん、使ってください!!

ロカポとしては、
・レストランの場所がロカポでも表示されて
・ロカポをクリックすると地図が開く
・地図はこれまで作ったスクリプトを活かして、好きな地図サイトを選べる(予定です。現在はマピオン固定です。)
・ロカポのマス目を地図上に表示できる
という機能をさりげなく入れています。

ここギコ!さんにはずいぶん助けて頂きました。この場でもお礼申し上げます!!

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