2006/11/02
美しさと実用性
昨日、ロカポについて書いて頂いているブログを見つけました。その中に
AAN.AAN.AAN.AAN (A:アルファベット, N:数値)
のIP的な組み合わせで、ある地点を一意的に示そうってんですから。シンプルで、美しい。
と書いていただいていて、たいへんうれしい思いをすると共に、偶然同じ日に読んでいたダニエル・ピンク氏の「ハイ・コンセプト」という本で、美しさと実用性に関するテーマがあって、いろいろ考えさせられました。
ピンク氏によると、分析や逐次処理といった左脳的能力の相対的価値が低下する一方、全体的思考や直感的処理などの右脳的能力の価値が重要になってくる、のだそうだ。
これまで分析・戦略・ロジカルシンキングなどをトレーニングしてきて、論理的思考を一生懸命鍛えてきた反面、芸術、特に絵画に関しては「もう才能がないから」と既にあきらめてた私には、結構ショッキングな内容!。でも、内容には完璧に納得。うーん、なるほど。
その中の一つによると、これからは機能だけでなくデザインも重要とのこと。
ロカポの
AAN.AAN.AAN.AAN
というフォーマットには、『数学的』な美しさがあると密かに自負していました。、、が、数学的とか考えている時点で、これは既に左脳的思考に偏っているのかもしれない。。。。
著者が引用している家具デザイナーの言葉には
『実用的なものが美しいというのは間違っている。美しいものこそ実用的なのだ。美しさは、よりよい生活や考え方を私たちにもたらしてくれる。』
というものがある。ロカポはその意味で本当に「使う人にとって良いデザイン」なのだろうか。・・・・と妙に考えさせられました。もし本当に数学的にせよ何にせよ美しさがあるのなら、ロカポをより多くの人に知ってもらい、良い生活や考え方をもたらすようにするのが、私の使命だな、などと考えさせられる本でした。